私が犬を飼った理由

うちに犬がやってきた
私の妹が犬を飼っていました。
犬種はチワワで毛色はチョコレートタンでした。

妹が住宅事情で犬を飼えないという状況になったので、
実家であるうちに飼ってもらえないかという話が来ました。
私も両親も犬は好きでしたが、生き物を飼うというのは責任が発生します。
それに順番で行けば犬のほうが先に寿命が来てしまうので、いなくなったっらやりきれない気持ちになってしまうと飼えずにいました。
住居事情が変わって飼えなくなる可能性があるなら最初から飼うなよと思いましたが
想定外のことだったので仕方ありません。
私も両親も仕方がないから家で飼おうということになりました。
私も内心では犬が帰ることに喜んでいました。
妹の飼っていた(今はうちのチワワ)は、とても大人しくカワイイ
だけど散歩が嫌いで他の犬が苦手というところがありました。
人は誰にでもシッポを振って近寄っていき誰に対しても抵抗なく懐いていました。
チワワの特徴である警戒心を持っていないのかというくらい人に対しては警戒心がない犬でした。
人懐っこいといっても、もちろん家の人と他所の人との区別はできているので飼い主である私にはとても懐いていました。
でもファーストコンタクト時はどっちが飼い主か分からないくらい愛想を振りまくので私はちょっと悲しく思っていました。
ペットショップから迎えた子
この子はペットショップで迎えた子です。
この子がペットショップで売られていた頃は56日ルール法規制されていませんでした。
56日ルールとは
犬や猫は生まれてから56日(8週)を経過するまでは、販売、販売のための引渡し、または展示をすることが禁止すること。
細かい説明は省くのですが、2013年9月から生後45日(6週齢)を経過しない犬猫の販売等が禁止されました。2021年から現在の「56日ルール」が本格施行されました。
この子がペットショップで扱われていたのは2007年だったので小さいうちに母親や兄弟から引き離されてペットショップで売られていた可能性が高い。
というかその当時は多くのところで行われていたのでしょう。
子犬は小さいほど可愛いと人は感じるので購入衝動に駆られるから売り手は未熟な子を仕入れて売ろうと考えるから56日ルールができました。
どうして私がこの子が未熟だと考えるのかと言うと、犬らしからぬ犬だったからです。
- 犬を見ても全く興味を持たない
- 散歩が嫌い
- 誰にでも懐く
犬を見て全く興味を持たない
他の犬を見ても警戒も興味も持ちませんでした。
他の犬が近寄ってきても素知らぬフリで固まっていました。
攻撃行動にならなかったのが救いです。
散歩が嫌い
散歩は本当に嫌いで、家から離れようとしません。
環境になれさせるために抱きかかえて1kmくらい歩いてから地面におろして歩かせるのですが、一目散に家へまっしぐら
道草も食わないので散歩している気分になりません。
誰にでも懐く
犬に興味がないのに人に対しては誰にでもシッポを振って寄っていきます。
犬が好きな人に寄っていくのはいいのですが、犬が苦手な人にもグイグイ行って困らされました。
犬には興味がないのに人には全く警戒心がなくて、本当に犬らしからぬ犬でした。
それ以外は変わった点がない子で
とても人懐っこい子でいつもひざの上にやってきては撫でてと要求する子で、可愛いという印象しかない子でした。
それでも12歳くらいで白内障になってしまって、だんだん立てなくなってきて
構うことといえば撫でてやることしかできなかったのですが
撫でてあげると喜んでくれている気がして、時間があるときは撫でてあげていました。
最後の日のことはよく覚えています。
私は会社に行くときにバイクで通勤しているのですが
会社に行こうとしたときにバイクがパンクしてしまって、会社に間に合わないので休みをもらって
バイクのパンク修理を午前中にすませて、犬に寄り添っていました。
その日の午後にうちのコは息を引き取りました。
最後だから会社に行かないでと、引き止められたとしか思えない最後でした。
それからはペットロスを味わうことになったのです。
でもペットロスの覚悟はしていて、いなくなった時の気構えはしていたのですが
家にいる間は、ほぼべったりで過ごしていたので、喪失感の大きさと言ったら言葉ではとても表せません。
でもいなくなる悲しみをもう味わいたくないので、二度とペットを飼うつもりはありませんでした。
それでも家の周りや公園を散歩すれば犬を連れて散歩している人がいるし
ホームセンターやショッピングモールに行けばペットショップがあるので犬が視界に入ってきます。
その時はとてもやりきれない気持ちになりました。
どうしたらペットロスを克服できるのか色々なサイトを見て回りました。
ペットロスを解消する方法
- 感情を素直に表現し受け入れられる
- ペットとの別れに「区切り」をつけられる
- ペット以外のつながりや趣味を持っている
- サポートを求め感情を共有できる
- 生前から別れを意識している
1.感情を素直に表現し受け入れられる
感情を素直に表現しましたが受け入れられませんでした。
2.ペットとの別れに「区切り」をつけられる
供養や写真を整理しても区切りをつけられない。
3.ペット以外の繋がりや趣味を持っている
趣味を持っていてもペットを買っていたことを忘れられない。
4.サポートを求め感情を共有できる
感情を共有してもらっても心が晴れることはない。
5.生前から「別れ」を意識している
先に逝くことはわかっていたし、覚悟はしていたが、覚悟していても辛いものは辛い。
両親と私は3人とも言葉には出しませんでしたが、ひどいペットロスに陥っていました。
仮に新しい子を迎えても前の子が大人しくて可愛かったので、比べた場合前の子が良かったとがっかりすると
新しく迎える子に対して可哀想なことになってしまうと考え私は思いとどまりました。
それに新しい子を勝ったらまた失う時が来るのが怖いというのもありました。
犬が一緒に居たら旅行に行くのも大変になるからいない方がいいよねと強がったりもしていました。
そんなことを思いながら悶々とした日々を過ごしていました。
でも新しい子を飼いたいと私の中の気持ちはどんどん大きくなっていきました。
新しい子を飼おうと思ったのは前の子が亡くなってから1年後のことです。
ペットショップ似通い始める
親に内緒でペットショップ周りを始めました。
でも周りのペットショップを回っても前の子と同じチョコレートタン、チョコタンはいません。
ショーウィンドウの中にいるのはクロタンかクリームのチワワでした。
可愛いのですが、前の子がチョコタンだったので、可愛いけど違うなぁと次のペットショップを見に行くのでした。
前の子が飼ってはダメと言っているのかと考えたりして、やっぱり飼うのやめようかと思ったりもしました。
家でポツリと母にその話をしたら母もペットロスで寂しいといいました。
母と行ったことのないペットショップに行って見ましたが、チョコタンチワワはいません。
でもミニチュアダックスのチョコタンがいたので、私はダックスにしようかといいました
ダックスなら前の子と犬種が違うから完全比較することもないからいいと思ったのですが
母は絶対チワワの子にすると断固として譲りませんでした。
チワワのチョコタンに巡り会えないので、再びペットショップ巡りをしましたが
家の近所のペットショップは行き尽くしてしまったので、ネット検索で探し始めました。
ブリーダー
チワワ チョコタンで検索すると
みんなのブリーダーが一番上位に来ました。
ブリーダーという選択肢もあるなぁと思いましたが
ブリーダーに行くとそこで決まりになっちゃうと思いましたが
背に腹は変えられません!
ブリーダーでいい子はいないか探し始めました。
それにしても日本全国にこれほどの数のブリーダーがあるのかと驚きつつも
ウエブ上でチワワのチョコタンの良いブリーダーを一生懸命探しました。
すると隣の県のブリーダーのチワワに理想の子がいる!
動画も公開されていて、元気いっぱいでいい子みたい。

そのブリーダーさんは評価も高く、口コミ数も多かったので、このブリーダーさんに見せてもらいに行こうと決めました。
でもブリーダーに行く前に父にチワワを飼うことを認めてもらわなければなりませんでした。
前の子が亡くなったときは、父も相当落ち込んでいて
「もう犬は飼わない」と言っていました。
でも私は犬をまた飼いたいと強く決心していたので
恐る恐る「犬を飼おうと思うんだけどいい?」と問いかけたら
あっさり、OKしました。
本人曰く「俺が一番犬を可愛がることができる」からだそうです。
家族の同意も得たのでブリーダーに行きました。
新しい子がやってきた
私が選んだブリーダーさんは、営業時間中なら予約無しでも見学は可能とのことでした
取り合えす「来訪します」ということを電話で伝えてからブリーダーに行きました。
家からブリーダーまでは、車でおよそ1時間の道のりです。
ブリーダーには、まだ行ったことがなく写真でしか見ていないのでどういうところか知りませんでした。
ブリーダーに着いて店内に入ると広々とした所に6つゲージが置かれていて、その中にチワワ・ミニチュアダックス・トイプードルの子犬が兄弟・姉妹で4匹ずつ入れられていました。
ブリーダーに連絡してあったので、お目当ての子を見せてもらいました。
チワワ姉妹2匹とミニチュアダックス姉妹2匹がゲージに入っていたのですが
チワワ姉妹がダックス姉妹を圧倒していました。
チワワもダックスも気が強いのにチワワがこんなに強いなんて予想外でした

その後、抱かせてもらいチワワ姉妹のうちのどちらにするかを決めて、今うちで大きくなったのがこの子です。

もう家に来て3年になるのですが、前の子と同様にかわいいです。
家にやってきたら前の子と比べるだろうと思っていたのですが
違うのは、お転婆すぎることくらいです。
あとは前の子とよく似ていて、一緒にいるのがとても楽しい。
大人しくてもお転婆でも飼ってしまえば愛おしい!
前の子がいたから今の子を迎える気になったので、前の子には本当に感謝です。
前の子がいなかったら犬を飼うのが、こんなに楽しいということに気がつけませんでした。
前の子がいたから今の子と良好な関係を保てている。
これからも前の子にして上げてよかったこと、してあげられなことをして少しでも長く一緒にいたいです。






