鉄道
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私は鉄道ファンではなく水戸岡ファン

orca@ta3
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最近鉄道に関心が薄れてきてしまっている。

幼少期から家の前を近鉄電車が通っていて、多くの子供が電車のメカニカルな部分に惹かれて鉄道を好きになるように好きになった。

近鉄電車にはビスタカーという2階建ての魅力的な列車があって、カッコよくて

これ以上の電車はない!とその頃は思っていました。

色は好きかというと、オレンジはそれほど惹かれる色ではありませんでした。

愛知県に住んでいて中日ドラゴンズが好きだから青が好きで、東京読売巨人軍のチームカラーオレンジが嫌いとかいう理由ではありません。

ビスタカーの色ではなくて2階建てという列車の魅力に惹かれました。

当時の私の近所を走っていたJRはJR東海でしたので、新幹線はともかく在来線はパッとしませんでした。

ですが年を重ねるうちに他県へでていくようになると、近鉄よりもJRに魅力が移っていきました。

今では近鉄も「しまかぜ」「ひのとり」と魅力的なラインナップですが、「アーバンライナー」や「伊勢志摩ライナー」にはそれほどの魅力を感じませんでした。

近鉄は物持ちの良い鉄道会社なので、なかなか新しいものが出てきませんが、ビスタカーは本当にインパクトが強かったです。

「しまかぜ」「ひのとり」はカッコよくて、室内もいいとは思うのですが、それ以上のものを知ってしまうと、イマイチ感があります。

でも近鉄って、いい電車を作ってわくわくさせてくれます。

JRで何を見たか、寝台列車は鉄道が好きな子供なら誰しも憧れると思います。

私も3回の乗車経験がありますが、寝台列車は別物です。

私的には修学旅行で皆と寝ずに騒いでいるような興奮が味わえると行ったところでしょう。

私が乗ったときには食堂車は、すでになかったので駅弁を車内で食べたのですが、晩ごはんを列車の中で食べるというのも乙なものです。

深夜の駅で窓から駅員さんを見つけて、駅員さんに向かって手を振って、駅員さんが手を振り返してくれた時の喜びは、なんともいえません。

列車で朝を迎えるのも素敵な経験として覚えています。

寝台列車は魅力がありますが、今では時代の流れと言いましょうか、新幹線での移動時間が短いため、よほどの理由がない限り寝台列車が運行されていません。

と言っても、サンライズ出雲・瀬戸のただ1本だけで、愛知県に住んでいてはこの列車に乗ろうと思っても乗られません。

というより名古屋駅に停車しません!

ですが極稀に見ることは出来ます、もちろん深夜に見ようと思えば見ることはできるのですが、深夜で見ることは厳しいです。

名古屋駅で運転打ち切りになったサンライズ瀬戸・出雲を見ることは何度かありますが、やっぱり乗って楽しみたいです。

寝台列車というのは、乗ってこその列車ですから最後のサンライズ瀬戸・出雲は違うJRをまたいで走るので、難しい面もあると思いますが末永く運行してほしいものです。

この新幹線を初めてみた時の衝撃は「カッコいい」でした。

ほとんどの人がカッコいいと言うでしょう、これをカッコいいと言わずに何をカッコいいというのか、速く走るために生まれてきた新幹線!

速さを手に入れるために装飾を削ぎ落としてきた時に感じる機能美!

今でもどの新幹線よりも速く走れそう長い間を持つ新幹線!

この新幹線には、本当に心奪われましたね!

車両形状が曲線なので、窓側の席に行くと丸くなっていて座席の居住性は良くないのですが、いつもこの列車を選んで乗っていました。

E5系が航空力学上優れているとしてもあれをカッコいいとは思いません、500系の方がカッコよく見えるのは、どうしてなのでしょうか?

他の在来線特急も興味対象になる列車は、ありませんでした。

住んでいた地域がJR東海エリアでしたので、キハ85系はかっこいいなとは思っていましたが、他もそれほど興味をそそられるものでは、ありませんでした。

次第に鉄道から心が離れていって、移動する手段としてしか鉄道が見られない日々が続いたのでした。

鉄道車両が好きな人は本当に鉄道のことが好きなのだと思います、私はそこまで好きにはなれませんでした。

どの鉄道会社も似たような車両ばかりで(私の目が節穴なのです)乗ってしまえばどの列車も一緒だし、東海道新幹線なんて700系以降、椅子も定番の形です。

面白みを見出している鉄オタの人は本当にすごいです。

とくに市川紗椰さんの音鉄は、楽しい見方だと思います。

787系つばめのデビューは1992年です。

私が787系を知ったのは、デビューから10年以上後のことです。

787系よりも先に2000年に885系「かもめ」に乗車して、すごい電車があるなとは思いました。

ですが、鉄道の情報を求めていたわけではないので、特に調べずにいたのでファーストインプレッションで、かっこいい電車があるなとだけ感じました。

椅子も普通車なのに革張りで、特急料金の他に特別料金を取られているのではないかと疑うくらいでした。

床面が木なのもびっくりしました、路面電車の古い車両で見たことはあったのですが、最先端の車両で木の床を見られたことはとても意外でした、最初は木だなんて思いもしなかったのですが

最近の電車はこういう作りになっているのかと思い、電車も色々変わっているんだという思いを抱きました。

この時に九州に来たのも自動車で来ていたので885系に乗った意外の移動は車でした。

そこで、こんな経験ができるのなら電車の旅も良いものだと思い、地元に帰って電車に乗ったのですが、九州で乗ったような電車ではなく、旧態依然の鉄道でした。

鉄道は人というものを効率的に運ぶものというものにしか思えない作りのものでした。

首都圏の鉄道

大げさですが、浦島太郎が龍宮城から戻ってきたような感覚とはこのことなのかなと思ったのですが、JR九州の電車で感じたことは夢だったのではないのかと思うようになりました。

その後、仕事の都合で横浜市に転勤になったのですが、首都圏のJR・私鉄というのは私の実家のある愛知県とは比べ物にならないほど、鉄道網が発達していて車両編成も比べ物になりません。

JRの複々線は当たり前で、さらに並走する私鉄もある。

東海道本線は15両編成だし、京浜東北線は10両で、列車が田舎人にはありえない数の本数が走っている。

そのあり得ない本数の電車の数なのに人が相当数乗っている。

人口密集地なので当たり前の光景なのかもしれないのだけれど、圧倒されます。

サフィール踊り子号のような列車を除けば、移動手段というより輸送手段で、それ意外選択肢がないので、効率よくたくさん物(人)を運ばなければいけないように進化した結果でしょう。

そうなると、外装は金属主体で作られるのだけれど、車両内部は部品調達が簡単で大量生産が可能となるプラスチックが主体となってしまう、だから生を感じないのでJR九州の電車で感じた魅力を感じられない。

パソコンのパームレストだって、石油製品でなくて木製製品のほうが使っていて気持ちがいいです。

石油製品とは肌触りが違ってとてもいいし、熱もこもらなくて気温が高い時期は本当にベタベタ嫌な感じです。

結論として都会を走る電車は、何でも効率重視で自然を求めに郊外に行くのですが、結局郊外へ行っても自然な電車は見つからない。

そこに降って湧いたのがJR九州の列車だったというわけでした。

江戸時代以前は、流行の中心地といえば京都です。

現代ではもちろん首都「東京」です!

私が住んでいる愛知県は、東京から近いしいわゆる都会なので流行の最先端に近いところにいます。

それに現在は情報社会なので、地方にいてもネットやSNSで最新の情報を得ることが可能ですが

JR九州の情報は、自分から得ようと思わないと中々得られるものではありませんでした。

九州で有名になっていても名古屋まで情報が伝わってきませんでした。

ソフトバンクホークスがいくら強くても、中日ドラゴンズの情報の方が多くなるのは当たり前で、パ・リーグの情報が名古屋に入ってくることなんてありません。

日本テレビ系列のテレビ局から巨人の情報が少し入ってくるくらいです。

なので、九州の情報を得ることの以下に難しいことか!

そんな中九州新幹線が部分開通後に発刊されたこちらの本を買ったのが、水戸岡鋭治さんを知る切っ掛けとなりました。

これで、私は水戸岡鋭治の虜になりました。

水戸岡鋭治さんのデザインされたすべての列車は大好きですし、博多駅の屋上、大分駅があるのがとても羨ましいです。

両駅とも素晴らしい屋上庭園を持っていて、日本中探してもこんな素晴らしい屋上庭園を持った駅なんて存在しません。

世界でもなさそうです、駅ビル屋上庭園コンテストがあれば、ななつ星より先に世界一を撮ったんじゃないかと思います。

本当に駅を利用している方がとても羨ましいです。

長崎駅・熊本駅にも庭園はありますが、こちらの駅の庭園は行ったことがないのでよく分かりません、子供が遊べるような庭園でないので興味も湧きませんが・・・

鹿児島中央駅も大階段「スカリナータ」があるまでは好きな駅だったのに残念です。

金策に忙しいJR九州なので仕方がないでしょう。

これまで私は鉄道が好きでしたが、タダの鉄道好きではなかったようです。

自動車メーカーではホンダが好きですし、オーディオ家電ではSONYが好きです。

サッカーではファンタジスタと呼ばれるような人が好きですし、野球では大谷翔平選手が好きです。

以上に上げた人・企業は、常識の範疇では計り知ることが出来ないことをしている(した)人たちです。

水戸岡鋭治さんも普通は鉄道車内に木は使ってはいけないと言われても、ハイそうですかと引き下がるのではなく

いいものなのにどうして使ってはいけないのかと抗える人で、その良さは会社のためではなく、利用者の目線でものを作ってくれる人。

だから私は水戸岡さんが生み出すものが好きなんだなと思います。

ホンダも世界で初めてマスキー法をクリアしたエンジンを作りました、SONYもトランジスタラジオ・テレビ、ウォークマンなど利用者にいい製品を生み出しました。

水戸岡さんもJR九州の特急、D%S列車を始め、世界一の豪華寝台列車「ななつ星in九州」を生み出しました。

その「ななつ星in九州」をお手本にしてJR東日本が「TRAIN SUITE四季島」、JR西日本が「トワイライト瑞風」を生み出すのですが

大きなJR2社に影響力を与えたのが水戸岡鋭治さんお一人だったのが、一番の驚きです。

どちらの豪華クルーズトレインも「ななつ星」には遠く及びません、空に輝くななつ星に島や風が勝てるわけないです。

JR九州が水戸岡さんに仕事を発注しなければ、水戸岡さんもここまでの有名人にはならなかったでしょうが、それは水戸岡さんがいなければJR九州もここまでこれたかというのと同義語です。

私の心配なのは水戸岡さんがJR九州を離れてしまったあと、JR九州がどうなるかということ

新しいD&S列車「かんぱち・いちろく」は好調のようで何よりですが、やっぱり長崎駅・熊本駅が普通の駅ビルになってしまって、水戸岡さんが関わっていなかったのではないかと感じられる点。

果さて、創業者がいなくなったホンダやソニーのように上手く立ち回れるか、今後JR九州から目が離せません。

おしまい

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しゃち
しゃち
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