和歌山電鐵
日本一豊かなローカル線
私の家は、高野山を総本山とする、弘法大師「空海上人」が開祖の「真言宗」なのです。
なので和歌山県は、高野山があるので何度も訪れる機会があるのですが、私の住んでいるのは愛知県で、愛知県から和歌山県というのは、とても遠いように感じます。
実際に車で行こうにも電車で行こうにも大阪あるいは奈良を経由していかなくてはなりません。
それに名古屋から行くと大阪か奈良を経由していかなければならないので、和歌山はとても遠いです。
車で和歌山市に行く
名古屋から | 和歌山市 | 高野山 | 潮 岬 |
距 離 | 231km | 216km | 263km |
時 間 | 3時間15分 | 3時間30分 | 4時間 |
名古屋から和歌山市まで車だと高速道路を使っても3時間15分かかります。
名古屋から車で行くと和歌山市に行くのとほぼ同じ時間で高野山に行くことができます、45分多くかければ本州最南端の潮岬にいけます。
高野山にいったのは、もうずいぶん前なので、また行きたいですがインバウンドで外国人観光客が多いそうで、行きそびれています。
本州最南端の潮岬もいいところです。
本州最南端は遠いところにあります、それだけ紀伊半島が大きいということなのです
それにしても最◯端というところは全て遠いですね。 本州最西端は下関から比較的近い場所にありますが、他の本州最◯端というのは、どこも行くのに大変な場所にあります。
他に私が行った最◯端というのは、九州最南端の佐多岬と四国最西端の佐田岬です、どちらも相当な道のりでした。
人が最◯端に行くのは、やはり達成感を感じられるからでしょうか、言ってみると行く人の気持がよくわかります。
関西では初日の出の名所として有名ですが、とても気持ちのいい場所です。
見渡す限りの水平線、晴れていたら気分爽快!
家の近くにこんなところがあったらうれしいのですが、近くにないからその価値に気づくのでしょう。
潮岬は台風銀座として有名なので、台風が来た時は恐ろしい場所に変貌してしまいますが、海が穏やかな時は、心も穏やかになります。
電車で和歌山市に行く
和歌山県に行く話ではなく和歌山市に行く話です。
名古屋 | 和歌山駅 和歌山市駅 | 料 金 | |
新幹線+在来線 | ⇒ | 2時間21分 | 9,670円 |
在来線のみ | ⇒ | 4時間30分 | 4,840円 |
近 鉄+南 海 | ⇒ | 3時間30分 | 5,960円 |
和歌山駅(JR)・和歌山市駅(南海)を使って名古屋から行くと時間がかかります。
それでも訪れたかったのが、和歌山駅から出ている和歌山電鐵に乗りたかった。
和歌山電鐵の電車に乗ったのはこれまでで3回! ネコ愛好家でもない私が和歌山電鐵に来たのは、水戸岡鋭治さんでざいんの「たま電車」に乗るためです
もちろん「たま駅長」は、かわいいです。
最初に訪問した時はご存命でしたが、今は「たま大明神」になられて、御祭神となられて、お祀りされています。
今の貴志駅駅長は「たま二世駅長」の「ニタマ」ですね。
ちなみに私はネコ派ではなくイヌ派です。でも猫も好きです。
たま電車
ヒゲが生えていてネコらしさを感じさせる外観で、たまのイラストが映える白の外観がきれいです。
完成形の「たま電車」が完成したときに訪れたのが2回目の訪問でした。
電車にネコ耳がついて見事に猫電車「たま電車」の完成です、耳があるとよりネコらしさが増すと言うかなんというか、女の子が猫耳をつけると萌えますが、電車がネコ耳をつけるとカワイイのでしょうか?
カワイイのでしょう、たぶん。
ちなみに「たま電車」には「101匹のネコちゃん」が描かれているそうです「101匹ワンちゃん」のオマージュです、101匹いそうですが、とても数える気にはなりません。
とても南海電車の改造車とは思えません、ネコ足のソファーに三毛猫柄のクッション、背もたれが木で硬そうですが、長く乗っても14.3km、30分ほどの鉄旅なので公園のベンチに座っていると思えば別に気になりません。
でも電車の座席が猫足のソファーというのも洒落が効いて、ネコ列車の椅子ですよぉと自己主張している感じがしてカワイイのですが、猫足の椅子を持ち込む列車も珍しいですね。
猫足ソファーを持ち込むデザイナーは水戸岡鋭治さんだけでしょうけど、ちゃんと椅子にもたまがプリントされているのが、さり気なくすごいところ。
こちらは、たま柄でやはりネコ足
背もたれの木で背中が痛い人には、こちらのソファーもあります。
連結部もこだわっていますね、これでもかという「たま」押し!手抜きがありません。
たまミュージアム貴志駅 駅舎
たま電車もすごいのですが、和歌山電鐵の終点、貴志駅はこれまたスゴイ!
ネコが駅長が務めるにふさわしい外観を持った貴志ネコ駅舎、駅舎にもちゃんと猫耳が銅板で作られていて、目の部分がステンドグラスで作られています。
しかも屋根は檜皮葺という檜の樹皮を用いて施工される日本古来の手法で作られていて、清水寺や出雲大社もその手法で作られています。
しかも和歌山電鐵貴志駅の屋根を手掛けたのは、同じ和歌山県にある高野山金剛峯寺御用達の檜皮葺職人の方で、予算のない和歌山電鐵のために格安価格で請け負ったのだそうです、
和歌山電鐵のように本気でやろうという人たちには、水戸岡鋭治さんも檜皮葺職人さんのような素敵な人が助けてくれるんですね。
詳しいことは
「幸福な食堂車 九州新幹線のデザイナー」一志 治夫著をお読みください
第11章「ローカル線」で日本の田舎を再生するに記載されています。
たま電車ミュージアム号
もう一つのたま電車、もうやり過ぎ感が半端ない電車です
こちらは「たま電車」の白と対象的に黒くてシックな外観になっています、たまは三毛猫なので、何年後かにオレンジ色の「たま電車」がデビューしそうな気もしますが、水戸岡さんはそろそろ引退してしまいそうなので、登場するかは希望的観測でしかないですが
登場してくれることを願っています。
レトロでシックな内装、明治か大正時代の優等列車のような装いです、この列車が和歌山市の郊外を走っていると思うと、とても贅沢に思うと同時に和歌山電鐵の凄みを感じます。
この列車は、遊園地のアトラクションでもなければ、明治村の歴史ある列車でもないのにこの威圧感!和歌山市まで足を運ぶ理由があるというものです。
通勤や通学に使う、一般客や学生さんはどんな気持ちでこの列車に乗るのでしょうか?
身近に当たり前にあると、おかしな列車と感じなくなるのでしょうか?
これで和歌山駅でJR西日本の通勤列車に乗り換えるとギャップがとても激しいと思うのですが、和歌山電鐵を利用している人にとってはこれが日常なのだから、うらやましいやらかわいそうなのやら、よくわからない気持ちになります。
豪華な建物は天井も豪華ですが、見上げてしばらく眺めていたくなります
かわいいからくりもついています、つり革もカラフルでお父さんお母さんに抱き上げられて、小さい子が嬉しそうに握っている光景が目に浮かびます(*´∀`*)
椅子の柄はミュージアム号なだけあって、芸術的な柄になっています
家のソファーもこの柄で作りたいと思うのですが、普通の家では浮いてしまいそうです おしゃれではなく本当にきれいな柄です
うめ星電車
他にもうめ星電車やいちご電車があります。
いちご電車
通勤電車だと普通に思えるのですが、外観の塗装だけでも雰囲気が全く別物ですね、この味気ないとそうでは、なんの刺激も感じません、色のインパクトって重要です!
和歌山電鐵も今走っている車両が老朽化したら、南海電鉄で走っている車両の古い車両を譲渡してもらうんでしょうか?
そうなるとやっぱり塗装の必要のないステンレス製の車両になって、今のカラフルな車両ではなくなってしまうのでしょうか?
そうなると全国どころか近畿からも興味を持たれなくなってしまいそうなので、今の車両の流れを受け継いでいって欲しいです。
乗りたい列車が見つかったのなら和歌山電鐵ウェブサイトにて運行スケジュールが公開されているので、行く前に確認しておくのが賢明です点検のために運休していたら目も当てられません。
和歌山電鐵は「日本一豊かなローカル線になりたいと!」スローガンを掲げていますが
そのスローガンは伊達ではないです
ですが和歌山電鐵は水戸岡デザインという付加価値を使い電車に魔法をかけて集客に成功しています、ですが水戸岡デザインが和歌山電鐵の全てではなく地元の人の熱意が両備グループを呼び寄せ、両備グループと水戸岡鋭治さんの繋がりがあったから、魔法の国のような和歌山電鐵が誕生したので、和歌山電鐵沿線の人の尽力で水戸岡デザインの電車に乗れることに感謝以外ありません。
水戸岡デザインの車両が走り続ける限り、また和歌山駅に出かけていき和歌山電鐵に乗りに行くでしょう。
大阪方面から白浜にパンダを見に行かれる方は和歌山駅で途中下車して、和歌山電鐵に乗ってから白浜にパンダを見に行く方法もありだと思います。
大阪から白浜まで乗車券を買っていれば、和歌山駅で途中下車が可能なので、わざわざ乗車券を買い直すことなく和歌山電鐵に乗ることができます。
それに大阪から紀州路快速に乗れば特急料金1,280円も節約できます。
が所要時間は40分ほど多くかかります。
でも和歌山駅で降りて2時間ほどで素敵な列車に乗ることができるので、ぜひ体験して欲しいです。
おしまい